リスクを踏まえて海外の生活を楽しんでいる人がいる
もちろん、アジアで働くことで全ての人が幸せになれるとは言えませんし、「海外の方が簡単に仕事が見つかる」なんてことを言う気もありません。
それなりの語学力は必要ですし、現地に着いてからは現地語を覚える努力も必要でしょう。日本よりも悪い衛生事情で身体を壊すおそれもありますし、現地の文化にうまく馴染めず辛い思いをする可能性もあります。
事前の情報と実際の待遇が違い、苦労することもあるかもしれません。また、アジア経済がこれから先ずっと堅調かというと、そんな保証はどこにもなく、各国で労働者賃金の増加によるコストアップやデモの発生、金融引き締めによる需要の低下など、リスク要因もたくさんあります。
しかし、そんなリスクを踏まえて海外に行き、現地で働き、その生活を楽しんでいる人たちもいます。私は彼らと話をし、日常的にやりとりをしています。現地の人材採用のプロである複数の人材エージェントの会社からも、情報の提供をいただいています。
自分自身でも海外就職を目指し、実際に現地で就職活動を行いました。現在は執筆活動などに専念するため就職はしていませんが、いずれ海外で働こうと考えています。
こうして自分の足で歩き、話を聞いて手に入れた情報に基づき、海外で働くという選択肢についてメリット・デメリット含めてお伝えしていきたいと思います。世界経済の一側面を知り、自分の進むべき道の「選択肢」として検討する材料にしていただければ幸いです。(森山たつを)