文字には「思い」が込められるものなのか
同じ会社が運営するダイヤモンドオンラインには、藤田康人氏(インテグレート代表)が連載コラムに、若いビジネスマンから直筆の手紙をもらった感激を書いている。
「手紙では、文字にも思いが込められるのだと、改めて感じました。電子メールの画一化された文字でばかりでコミュニケーションをしている私たちは、知らず知らずのうちに自分の個性、感性を失ってしまっているケースが多々あるのではないでしょうか」
どうやらダイヤモンド社は、手書きが好きで、デジタルがあまりお好みではないらしい。紙の出版社であることや、読者が中高年ということも関係あるのかもしれない。文字で「思い」が伝わるのなら、履歴書も手書きにさせた方がいいのではないか。
酒井氏の「コツ」を読んだ後では、藤田氏が賞賛する「若いビジネスマン」も、自分を売り込むことに腐心する姿が透けて白けてしまう。「重要なのはメッセージの中身じゃないの?」と思うのは、ドライすぎる考えだろうか。