スマホのミステリー 見覚えのない画像でメモリが一杯に?

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   先日、行きつけの店で飲んでいたら、顔見知りの会社員Aさんから話しかけられました。

「最近のことなんですけど、スマホのメモリがすぐに一杯になるんですよ。それで調べてみたら、やたらと画像がダウンロードされているんですけど、原因ってわかりますか?」

   Aさんによれば、容量の大小を問わず、60枚ほどの「見覚えのないフツーの画像」が、いつの間にかフォルダにあるのだそうです。アダルトでもなく、海外の変なものでもなく、となると、確かにちょっと不気味です。

「それがね、赤ちゃんを正面から撮ったものだとか、旅行の様子だと思われるもの、何かの商品など、明らかに日本人が撮ったものという以外、バッラバラで統一感も何もないんですよ」

   いよいよミステリーです。というか、気持ちが悪いです。

ガラケーでも知らない絵文字が入ってたけど

   と、考えていて、ハッと気づきました。そのバラバラっぷりは、ひょっとしてSNSに投稿されたものなのではないでしょうか。

   Aさんに訊くと、フェイスブックを日常的に利用していると言います。筆者も稀にフェイスブックは使いますが、閲覧しただけで勝手に画像がダウンロードされたという経験はありません。

「アプリかスマートフォン本体の設定で、投稿された画像をダウンロードするってなってるんじゃないですか?」
「うーん、どうなんでしょうね。自分では、そんな設定にした覚えはないんですけど…」

   ここで、Aさんが一緒に来ていた連れ合いとの会話に戻り、話は終わりました。

   ガラケーでも、メールに添付されている画像や絵文字を、本体のフォルダに知らないうちにダウンロードしているものがありました。ときどき、データフォルダを見てみると、「全データ」が数千件となっていたりして、驚くことがあったものです。

   スマートフォンのアプリは、落としてから設定を確かめずに、そのまま使っているケースが多いようです。最近では、数百ものアプリを落としている人も珍しくないようですし、たまにアプリの設定を確かめてみるとよいのではないでしょうか。(井上トシユキ)

井上トシユキ
1964年、京都市出身。同志社大学文学部卒業(1989)。会社員を経て、1998年よりジャーナリスト、ライター。東海テレビ「ぴーかんテレビ」金曜日コメンテーター。著書は「カネと野望のインターネット10年史 IT革命の裏を紐解く」(扶桑社新書)、「2ちゃんねる宣言 挑発するメディア」(文藝春秋)など。
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