漢方薬メーカーが掲げる「医・美・食同源」の考え
取材で訪問した日は、メインが鶏のから揚げ、副菜にごぼうサラダ、もずく和え、煮しめ、冷や奴、汁物はみそ汁、デザートにオレンジゼリーが出た。
から揚げは人気メニューらしく、皿いっぱいに盛り付けている男性社員を多く見かけた。「厨房隊」が追加で忙しく揚げ続けている。細かく刻んだ玉ねぎソースには肉をやわらかくする効果があるそうだ。とても美味しくて、つい7個も食べてしまった。
煮しめは、前日に照り焼きを作った残り汁で煮ていて、鶏の脂がぎゅっと染み込んでいてコクがある。他のメニューも、どれも懐かしさを覚える「おふくろの味」だ。デザートもプロ級である。
再春館製薬所は、もともと漢方の製薬会社ということもあり、社員の健康にとって食事が重要な要素という考えがあるという。食堂のレシピをまとめた『再春館製薬所 ニッポンいちの社員食堂』(主婦の友社)という本には、「医・美・食同源」という言葉が掲げられていた。(池田園子)