知らずに「アクセス不能攻撃」に加担してしまうことも
例を挙げると、ターゲットとなるサイトに過剰な負荷をかけて表示できなくする「アクセス不能攻撃(DoS攻撃)」に利用されてしまうということがあります。
DoS攻撃は、間断なくサイトへのアクセスを要求することにより、信号の処理をオーバーフローさせ、結果的にサーバーをダウンさせてしまうものです。
ネット上の攻撃手段としてはよくあるものですが、企業や団体に対して行った場合、業務妨害に問われ、刑事犯となったり、賠償を請求されてしまったりする可能性があります。
EがDoS攻撃を行うサイトだった場合、アクセスしたユーザーAも、「自ら攻撃に参加したネットユーザー」だと認定されかねないわけです。
「実際、海外では何も知らずにクリックしただけのユーザーが、業務妨害の犯人となってしまった事件がいくつかあります。攻撃サイトにアクセスしたIPアドレスから捕まったのが、本当に何もわかっていなかった子どもや中高年だったということすらありました」
知らないうちに、犯罪の手助けをしてしまっているとは、恐ろしい世の中になったものです。可能性としては、何気なくクリックした短縮アドレスの先にある攻撃サイトが、自分の会社や団体を攻撃していることだってあり得るわけです。