「合コンやるなら発注する」に、いちどは激怒したけれど…

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後輩たちの反応に「もう一回、してみようか」

   「こんなことなら打ち上げなんていらない」とまで言うM子の前で、みんなこぞって手をあげ始めた。仕事のことはそっちのけで、すっかりレストランや手土産、タクシーに引き寄せられてしまったようだ。

   予想外の反応にM子は顔をしかめていたが、しばらくして大笑いしはじめた。

「私がこの子たちに社会勉強させてあげるのも悪くないわよね。うん、分かった。もう一回、合コンしてみようか。若いっていいわよねえ。プライドとか考えずに、そうやってシンプルに話に乗れるんだから」

   M子も、まだまだ若いと思うのだが…。後輩たちは20代半ばだし、「メリハリボディ」ばかりではないが、そのくらいは許してくれるだろう。

   仕事を真剣にやっていれば、成果で評価されるときがきっとくる。おじさんたちだって、本当は仕事を認めてくれていて、ノリで楽しんでいるだけかもしれない。いま大事なのは、次の仕事をもらって業界で生き抜いていくことだ。(池田園子

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