「クルマは同乗者とともにある」 ブリヂストンとトヨタのスマホアプリが表現するもの

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クルマは運転手が自己満足に浸るものではない?

ブリヂストンの「Drive Link」は、地図上にルートを残せる。ベルギーから参加している人もいる
ブリヂストンの「Drive Link」は、地図上にルートを残せる。ベルギーから参加している人もいる

   ブリヂストンとトヨタ自動車、これら2つの事例の共通しているのは、運転手ではなく同乗者をターゲットにしているところだ。カーナビなどを除き、運転中にスマートフォンの画面を見ることができないのは当然だが、理由はそれだけではなさそうだ。

   これまでのキャンペーンは、クルマの魅力を運転手に訴求することが中心だった。クルマとはオーナーが運転するものであり、所有するものという意味合いが強かったからだ。本人がモテるとか、自己満足に浸ることが最も大事な条件だった。

   その要素がまったく失われたわけではないが、家族や友人などと同じ空間、同じ時間を共有することの楽しみが、より重要になっているのではないか。一緒にドライブをすることで、人とのつながりや思い出を作るプロセスに喜びを感じる。この2つのアプリは、そんなメーカーの発想の転換を表現しているのかもしれない。(岡 徳之

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