キャバクラ嬢の3割は、昼間はOLとして働いている――。そんな調査結果が話題だ。キャバクラで働いてよかったことの1位は「給与が高い」で、「コミュニケーション能力が磨かれた」「美意識が高くなった」といったメリットもあるという。
調査元は、求人広告代理店のアウローラ。取扱い媒体の中にキャバ嬢の体験入店サイトもあるのでマユツバで読む必要があるが、給与が安い、仕事のやりがいがないといったOLの不満を反映している側面があるかもしれない。
経験者は語る「3割は結構いい数字じゃないですか」
しかし、一般企業とキャバクラを掛け持ちする人が、そんなにいるものだろうか。キャバ嬢経験者のSさん(25)に事情を聞いてみた。彼女は学生時代に都内でキャバクラ勤めをしていたが、卒業後は「足を洗って」IT企業に勤めている。
「キャバ嬢の3割がOLっていうのは、結構いい数字なんじゃないですか? 私の勤めてた店でも、そのくらいいたと思いますよ」
同僚の中には、派遣社員として大手有名企業で働く人もいた。お客さんに勤め先を尋ねてみたら、グループ会社や取引先の社員だった、ということもあるのかもしれない。地方では「昼間は作業着で工場勤務、夜はキャバクラ」という嬢もいるらしい。
ただし収入は、業界の競争激化とキャバ嬢の供給過多で、あまり高くなかったという。
「時給は安いところでは2000円、新橋あたりでも最近は2500円まで下がりました。ヘアメイク代やドレスレンタル代、送迎費などで1日1000円くらい引かれると、手取りはそんなに残らないんですよ」
「美意識が高くなった」という体験談も、あまりうなずけないという。
「キャバにいるときだけ着飾っている人は多いです。普段はすっぴんにジャージで動いているニートみたいな嬢もいます。OLさんも地味な格好で出勤してきて、キャバでは盛り盛りメークという人が一般的ですよ」
もしかすると同じ職場の目立たないあの娘が、夜は「盛り盛りメーク」で別の顔をお客さんに見せている、なんてことがあるのだろうか…。