リストラは必要なし?平均勤続年数は3.6年
しかし、既存の社員2000人に新しく500人が入れば、一時的でも混乱は避けられそうにない。これだけ増えてしまった従業員数を、今後どのように調整していくのか。
普通の日本企業ならリストラ策を検討するところだが、サイバーエージェントではその必要はなさそうだ。それは、従業員の「平均勤続年数」の短さによる。
有価証券報告書によると、サイバーエージェントの従業員の平均年齢は29.9歳、平均勤続年数は3.6年である(平成23年9月30日現在)。
さすがに「平均勤続年数1.1年」のグリーには及ばないが、楽天(3.3年)やカカクコム(3.2年)と同程度の年数。平均勤続年数は社員が辞めるまでの勤続年数の平均ではないものの、今後3~4年もすれば現在いる従業員の相当数が退職することになりそうである。
並行して採用を厳選していけば、従業員数は会社として適正と言えるレベルに戻ることが予想される。こういう点が、平均勤続年数が20年を超えるところもある大手企業とは、まったく違うところだ。