営業や総務からも支給希望
パソコンのLEDディスプレイから発せられるブルーライトは、目の疲れをもたらしたり、体内時計を狂わせるなどの影響があると言われている。
アイルでは、中小企業をクライアントとしたシステム開発やウェブ開発を行っており、このような症状に悩む人が少なくなかったようだ。あるシステムエンジニアは、
「夕方になると目の疲れを感じていましたが、PC用メガネをかけることで、夜になっても疲れを感じないようになった」
と喜んでいる。JINSがイタリアの大手レンズメーカーと共同開発したという高性能レンズの効果は、十分に感じられているようだ。
顧客サポート部門の女性も「一日中パソコンに向かっているので助かる。社員の働く環境を考え、会社がこういう制度を作るのはありがたい」と話していた。
このほか、営業部門や総務部門などからも支給希望があり、結果的に多くの社員をカバーすることになりそうだ。システム開発部門以外でも、業務にパソコンを使うのだから当然だろう。
社員のリフレッシュのために保養所の整備などに多額の費用をかける会社もあるが、足元の「労働環境」を整えるための福利厚生は、いまいちど見直されてもよいのではないだろうか。(池田園子)