フェラーリをデザインした日本人が語る「若者のキャリアアップの勘違い」

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報酬を上回る貢献ができているかどうか

   確かに若者の中には、入社数年の見習いで退社したはずなのに、成果も上げぬまま「元大手企業社員」のブランドで転職したり独立したりする人も見受けられる。欧米では、この手の「キャリアアップ」は通用しないということなのだろう。

   そうではなく、会社から吸収したものをその会社で発揮し、ときには報酬を上回るような貢献を果たしてから次のステップに移ることが大事ということだ。似ているようで、だいぶ違う世界である。

   この視点からすれば、「お金が先か、やる気が先か」と問われれば、やる気が先に立たざるを得ないという結論になりそうだ。

   仕事で成果を上げ、給料よりも高い価値を会社に与えれば、会社はその人材を引き止めたいと考えるようになるし、それに見合った報酬を与えられなければ、他社に引き抜かれても仕方がない。

   フリーランスであっても、報酬を上回る価値を提供することによって、発注元との交渉力が上がったり、他の発注元からおいしい仕事を取れるようになったりするだろう。転職や独立を考える人のヒントになるのではないか。

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