社会保険労務士・野崎大輔の視点
「一律手当て支給」「伝票チェック廃止」でコストダウンを
対策の方向性には、2つあると思います。ひとつは「費用のコントロール」を優先して、管理を強化することです。「昼食代精算のガイドライン」を作成し、守らない営業マンにペナルティを与えるため、領収書の中身を今以上に厳密にチェックしなければなりません。
もうひとつの方向性は、トータルで「無駄なコスト」を削減することです。「昼食手当て」として一定額を支払い、伝票チェックをやめて何に使ってもいいことにしてもいいのではないでしょうか。全体としては、こちらの方が安上がりになるように思えます。実費精算の手間や人件費はバカにならないし、なにしろ伝票のチェックは売り上げや利益を生みません。思い切ってなくせるものは、根本からなくした方がいいです。
それから、福利厚生のバランスを取るとしても、1200円は高いでしょう。サラリーマンの昼食代は平均500円程度という調査結果もあります。社員食堂のコストも含め、全体的な見直しが必要かもしれません。