いつか自分も「老害」と批判される側に回る
和田氏は、特に今の20代は、
「パソコンやケータイの普及で漢字が書けないうえ、『漫画が教科書』などと平気で言う」
「確かに就職では苦労したかもしれないが、半面、受験や学生生活では少子化の恩恵を受けていたはず」
なので、「今すぐ勉強しろ!」とゲキを飛ばしている。すべての若者たちに当てはまるかどうかは分からないが、一部にはそういう傾向があるかもしれない。
ネット上には、40代以上の世代を「老害」と批判する書き込みがよく見られる。しかし、批判をしている30代も、あと10年も経てば下から突き上げられる世代になる。
いまの10代、20代は、内需の縮小を前提に、英語を使いこなして海外で稼ぐのが当然という考えが多くを占めるかもしれない。そのときに、
「ゆとり世代のセンパイたちは、時代や環境のせいばかりにしていますが、英語もしゃべれなきゃ仕事なんかあるわけないでしょう」
などと批判されてはたまらない。どの世代であっても、他の世代を批判して憂さを晴らしている場合ではなく、変化に適応できるよう先を見て努力し続けなければならない時代になったのではないか。