社会保険労務士・野崎大輔の視点
問題社員を処分する前に、会社の管理体制を見直すべき
一部に問題社員がいるようですね。しかし彼らを処分する以前に、会社の管理がずさんすぎることが原因という見方が否めないでしょう。消耗品の利用と発注のルールをあらかじめ決めて、きちんと周知することが先決です。その上でルールを破り、繰り返しの注意にも応じない社員がいれば処分するしかありません。
A君の言葉から「消耗品といえども会社の財産である」という考え方が浸透していないことが分かります。日常業務で最低限必要な文具以外は、各社員から回収することから始めましょう。きっと驚くほど出てくるので、それを見せて当面は「中古」の消耗品を有効活用させます。
また、通販サイトでの新規発注ルールを決め、飲食物の発注を禁止するならルール化し、総務でも毎月の発注状況をチェックすべきです。無断持ち出しや不正発注を処分するのは、そのような管理をしっかりした上で行うべきです。もちろん消耗品の私物化は横領ですし、会社が弁償を求める場合もあると思います。