「スタンプ」の売り上げは2か月で3億5000万円
若い人たちは友人とのメッセージのやり取りのために、常にスマホの画面を気にしている。メッセージの内容に合ったタイミングを見計らって投入することで、効果も上がりやすい。
「ローソンのあきこちゃんから、Lチキの画像とともに半額クーポンが送られてくるみたい。お昼時を狙うとは、ホント昼飯テロだねえ…」
というツイートもみられる。「Lチキ」とは、ローソンで販売している鶏のから揚げ。若いスマートフォンユーザーとコンビニとの親和性は、非常に高い。
牛丼チェーンすき家を運営するゼンショーは、新メニューやトッピングのクーポン券を配信している。面白いのは、公式アカウントにメッセージを送ると、自動でメッセージを返信してくるところである。
何万人もいる登録ユーザーの質問や意見に、いちいち答えることが物理的に難しい。しかし、いくつか決まった返信内容を決めておけば、擬似的な会話を楽しむことができる。こういうしかけで、企業や商品への親近感を高めることはできるだろう。
LINEのメッセンジャーでは、文字だけでなく「スタンプ」と呼ばれるイラストを送ることもできる。無料のものも用意されているが、最近は有料のものもある。このスタンプの売り上げは、ここ2か月で3億5000万円にものぼっているという。
10代、20代がいかにも好きそうなものを集め、今後「最強のプラットフォーム」として成長しそうな勢いだ。これから、どんなものが流れてくるのだろうか。(岡 徳之)