インターンシップで知る「海外で働く面白さ」 経産省とリクルートが推進、渡航費無料

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   海外で事業展開を行う日本企業などが、学生に「海外で働くことの面白さ」を知ってもらうためのインターンシップを実施する。渡航先は、インドのチェンナイと、ベトナムのホーチミン。それぞれ48人ずつを受け入れる。

   受入企業は自動車、電機、金融など約40社。渡航に関する費用と、現地および国内研修時の宿泊費の補助があり、学生の負担は必要ない。応募締切りは、2012年7月5日。実施日程は国内での事前・事後研修を含め、8月23日から9月9日まで。

年齢や語学力は不問。志の高い学生の応募を期待

事業メッセージは「日本を出て、世界を知ろう。」(GLACのホームページより)
事業メッセージは「日本を出て、世界を知ろう。」(GLACのホームページより)

   インターンシップ事業「GLAC(グラック:global activity of japanese)」は、経済産業省より受託し、リクルートが実施・運営。応募資格は、「日本国籍を有する者又は日本への永住が許可されている者」かつ「2012年6月1日時点で、日本国内の大学・大学院に在籍する学生」であること。

   年齢や学年、専攻科目や語学力などは問われておらず、1年生でも応募できる。意欲重視で幅広い学生を受け入れることを想定しているようだ。

   受入企業には、日産自動車やパナソニック、クボタ(以上チェンナイ)、電通メディアベトナム、三井住友銀行、豊田通商、キリンホールディングス(以上ホーチミン)など、日本を代表する大企業の現地法人が名を連ねている。

   現地では、日本企業の現地法人や海外拠点、日本人が立ち上げた現地企業での就業を体験する。休日は文化施設や現地大学の訪問などを通じて、現地の人々との交流も行う。海外の文化や、海外で働くことの楽しさを知ることで、自分の視野を広げることができるだろう。

   事業推進側としては、現時点での語学力以前に、海外で働くことに興味を持ち、

「企業の製品を、世界中に流通させる」
「日本の技術を輸出して、世界のモノづくりに貢献する」
「途上国のインフラ整備を通して、世界全体の発展を担っていく」

といった大きな志を抱いた学生の応募を期待している。現在、ツイッターフェイスブックでも詳しい情報を提供中である。

   日程は、国内での事前研修(3日間)の後、現地に渡航し、語学研修を含む現地研修(3日間)と企業実習(9日間)を行う。帰国後は、振り返り研修(2日間)と成果発表会(1日間)がある。

   日本国内での雇用が縮小傾向にある中、成長するアジアとの関係が、今後ますます重要になる。学生時代に「新興国での就業体験」を行うことは、貴重な経験になるのではないか。

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