若者自身が声を出さない限り、政治家は動かない
ちなみに、筆者自身のスタンスはこうなる。
「(1)社会保障の抜本見直し(+必要なら増税も)>>>(2)消費税増税>(3)取りやすいところから取る」
残念ながら今回、(1)は話題にすらなってないので、仕方なく消去法で(2)を支持ということになる。
とりあえず、今回の増税で財政は一息つけるのは間違いない。その間に、今後の「税と社会保障制度の抜本的な見直し」について結論を出すというのが、三党が合意した次のステップだ。これからが本番と言っていい。
今回の増税が焼け石に水という点で、実は三党は一致している。必ず何らかの抜本的改革案を打ち出さざるを得ないはずだ。その中でどこまで世代間格差是正を実現できるか。
ひとつ確実なのは、若者自身がそれを声に出して政治に要求しないかぎり、その実現のために動く政治家はいないであろうということだけだ。(城繁幸)