26歳駆け出しライターが「成功するフリーランス術」を教わりにいく

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10人中9人に嫌われてもいい「捨てていける生き方」

帯を外し、付せんを貼って読み込み中の『フリーで働く!と決めたら読む本』
帯を外し、付せんを貼って読み込み中の『フリーで働く!と決めたら読む本』

   会社の支えがなくなった状態でも、人が寄ってくるか、自分に仕事を依頼してくる人がいる状態になっているか。これがなければ「選択の自由」は死守できない。

   ただし社内で評価が低くても、社外で高い評価を得られるなら問題はない。いまはインターネットという便利なツールがあるので、自分の考えを発信し、反応を確かめられる。会社に勤めながら、そういうリサーチはあらかじめ可能な時代になっているのだ。

   仕事を依頼してくれる人が命綱のフリーランスだが、だからといって八方美人になる必要はないと、中山さんは言う。仕事の中には、イヤな仕事もある。イヤな仕事ばかり引き受けていたら、フリーランスになった意味がない。

「イヤな仕事って、イヤな奴から来ることが多いんですよね(笑)。だから、イヤな人とは付き合う必要はない。嫌われたい人には、嫌われてもいい。10人中9人が僕を嫌いでも、残りの1人が素晴らしい理解者なら、仕事を持ってきてくれたり、人とつなげてくれたりする。それで十分じゃないですか」

   嫌われることを恐れては、フリーランスにはなれない。「自由とは、捨てていける生き方」というのが中山流だ。色々なものを捨て去った後、残ったものの中に譲れない、光るものがある。そんな「選ぶ力」こそが、フリーランスに必要だなと感じた。(池田園子

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