質問に「気にしなくて大丈夫」と答える営業もイヤだ
代理店営業が、サービスを提供する大手企業名でアポ取りをして、訪問時に代理店の自社名刺を出してくることがあります。
「あれ、N社じゃないの? 電話と違うじゃない」
「いや、うちはN社の代理店をしておりますM社といいまして、商品の中身はN社のものですから、ご安心ください」
などと言われるわけですが、どこか虚を突かれたという気分の悪さもあり、こちらは「油断ならねーな、こいつ」モードになってしまうのです。これではまず成約は無理ですね。聞く気持ちのシャッターが下りてしまいます。
質問に対して、ちゃんと答えずにごまかす営業もブラック判定です。売り込もうとする商品・サービスについて、些細な質問でもきちんと答えて欲しいものです。
「あっ、そこは製品使用上、全く問題ないんで。気にしなくて大丈夫です。それよりこちらの機能の方が重要ですので、ちょっと聞いてください」
仮にそうだとしても、こちらは疑問を持ったから聞いたのであり、それに答えないと、「こいつは商品を売ることにばかり熱心で、買い手のメリットなんて本気で考えてないな」ということになるわけです。
これらはほんの一例ですが、世に「ブラック営業」は本当に多いのです。こんな「売らんかな営業マン」こそ、ブラックの最たるもの。間違ってもモノは買いたくないですね。
え、厳しすぎると思いますか? でも、会社の利益一辺倒で顧客の方を向かず、従業員をコキ使うだけの「自己中」会社はブラック会社と呼ばれますよね。自己中な営業マンも、それとまったく同じではないですか?(大関暁夫)