国会議員はこっちの「道義的責任」も追及すべきだ
もちろん、AIJと違って、法律上は厚労省には何の問題もない。
現状の年金制度がダラダラ続いて、ある日突然、数十年間も保険料を天引きされ続けた人の年金受給額が5割カットされることになっても、彼らは粛々とそのための事務作業を続けるはずだ。
だが、国民、特に最大のダメージを負うことになるであろうサラリーマンは、それに納得することができるだろうか。
たとえ法的に問題はなくても、最近は「道義的責任」というやつを問うのが大流行である。国会議員の皆さんには、ぜひともこういうスケールの大きな道義的責任の追及をしていただきたいと思うのは、筆者だけだろうか。(城繁幸)