キョロキョロしない、小刻みに体を揺すらない
コールセンターで働いていて、ひとつ気がついたことがあります。それは「口調は伝染する」ということ。とがった口調で話してくるお客さまに釣られて、オペレーターの口調がとがってしまってクレームになることがあります。
でもこちらが丁寧な口調で話していると、相手もつられて丁寧な口調になることがあります。会話のスピードも同じで、こちらが早口でしゃべると相手も釣られて早口になります。
「お客さまは急いでいるだろう」と気を使って早口でしゃべると、お互いにまくしたてるような話し方になって、かえってせわしない印象の電話になってしまっていたのです。
この「ゆっくり=自信」という法則は、電話だけじゃなくて行動にも当てはまります。
キョロキョロとせわしなく視線を動かす、小刻みに体を揺する、上ずった声で早口でしゃべる――。こういう動作をする人は、なんだか自信がなさそうに見えてしまいます。まさに、昔の自分はこんな感じでした。
でも逆にゆっくりと動くと、落ち着いた印象になります。一つひとつの動作が丁寧な人は、なんだか優雅に見えるものです。なるほど、自信って「ゆっくり」した動作の中から生まれてくるんだなぁと、督促のテクニックからひとつ発見をした出来事でした。(N本=えぬもと)