おかしくないか? 日本企業の8割超が感じる「人材不足」

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「社内の都合を優先する能力」だけではやっていけない

   不可解なのは、企業が「人材確保が難しい」とした理由だ。人材不足を感じる企業に尋ねた結果、最も多かったのは「対人力」という回答で27%。「チームワーク・協調性」「熱意・モチベーション」が26%、「柔軟性・順応性」が23%となった。

   人材に不足している「対人力」とは何だろうか。ネット上には企業の採用担当者が、有益な商品・サービスにつながる専門的スキルより、悪しき「コミュニケーション力」を重視しすぎると指摘する書き込みがあった。

「(コミュ力)とは『社内の都合や事情を優先する能力』ということ。これは『社外から見るとコミュ(ニケーション)障(害)』になるということだ」

   この書き込みは、技術力がありながら世界を席巻したiPhoneの後塵を拝し、「自分たちの都合のために顧客が望むものを提供できなかった」ソニーやドコモを引き合いに出し、

「そもそも顧客に価値を提供することが目的でない組織になっていることに気づこう」

と批判している。

   確かに、人材確保が難しい理由に挙げられた要素には、良好な人間関係を維持するためのヒューマンスキルに偏りすぎている。そんな内向きな人材を探して採用しても、結局は企業としてイマイチの結果に終わるのではないか。それとも自分が勤めているうちは、社内の居心地を優先しようというのか。

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