「営業」は必ず武器になる 腹をくくって取り組もう

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   日本経済は低成長時代になりました。高度経済成長のころのように、仕事が溢れているわけではないのです。誰もが仕事を取り合っているため、効果的な営業活動をしないとお客さんが取れません。

   しかし、仕事への理解が不足しているせいか、「営業」という仕事は人気があるとはいえません。営業職への異動があると大きなショックを受けたり、必要性を理解していても避けたりするケースが見られます。ここはひとつ、腹をくくって前向きに取り組んでみませんか。

設計屋も有資格者も、仕事の取り合いは避けられない

管理部門から営業へのシフトは加速中?
管理部門から営業へのシフトは加速中?

   会社に勤務するビジネスパーソンが、同じ部門に長く勤務することは難しくなっています。職場は仕事のノウハウが人に依存しないよう、「ジョブローテション」を頻繁に行なうようになりました。

   また、このご時勢ではどこの会社でも、営業は強化すべき機能ということになっています。あるゼネコンでは、設計部門の社員の半数を数年以内に営業職に異動させると宣言したことがありました。

   営業現場の経験を積んで再び設計に活かして欲しい、という側面もありますが、やはり設計の経験を生かして営業で活躍し、新たなキャリア形成の機会にすることの方がより望まれているようです。

   この宣言に、設計部門の社員たちは、

「自分は設計屋なんだ。営業なんかできない」
「会社は自分を辞めさせようとしているのか?」

など大騒ぎになり、退職した社員もいましたが、大半は異動を受け入れたようです。

   このような営業職への人材の大移動は、あちこちで行なわれるようになっています。営業の仕事を求められる機会が増えていくのは間違いありません。

   いわゆる専門有資格者も、資格取得者が増えすぎたために、資格があるだけでは食べていけなくなりました。黙って座っていれば、「先生、ご相談があります」と仕事が舞い込む時代は終わりました。自ら仕事を取りにいく営業の精神がないと食べていけないのです。

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
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