「悪質すぎるブラック企業」の告発本から、何を読み取るか

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サラリーマンに取材した「本当に恐るべき18の職場」の実態

   一方、就職アドバイザー・恵比須半蔵氏の『就職先はブラック企業』は、18人のサラリーマンの実体験を取材し、「こんな会社と知っていたら就職していなかったのに」という残酷物語を描いている。

   ある先物取引会社の社員は、避難訓練のように机の下にもぐりこみ、朝8時から夜10時過ぎまで毎日電話をかけまくっている。一度アポが取れれば、電話口で相場が高騰している芝居を打って客を騙し、泣き落としで成約を獲得する。

   お客の中には相場にのめりこみ、消費者金融の借金が膨らんで自殺した人も出た。初年度のボーナスは40万円を超えたが、精神的に耐えられなくなって退職。いまでも電話をかけるときにはドキドキする「後遺症」がある。

   リゾート会社に採用されたある新人は、入社当日に販売子会社への出向を命じられる。出向先の職場では部長の口癖が「ぶっ殺すぞ!てめえ、この野郎」で、すぐに平手打ちをする。入社1か月目に、先輩社員が過労の末に交通事故を起こして死亡した。お客に基礎工事費用を400万円と説明していたのに、会社が勝手に800万円の工事を済ませ、お客への説明を押し付けてきたという。

   そのほか、「パソコン教室」や「シロアリ駆除会社」、「催眠商法会社」や「浄水器の訪問販売」「零細出版社」「英会話学校」などの中小企業、大手の「メガバンク」「製薬会社」「自動車メーカー」や「IT企業」「広告代理店」なども例に挙がっている。

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