「1日6時間労働」のスタートトゥデイ それでもお給料は変わらない

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社員の2割超がカップルに!会社も交流を後押し

「FRIENDSHIP DAY」にプレゼントを交換しあう社員(スタートトゥデイ提供)
「FRIENDSHIP DAY」にプレゼントを交換しあう社員(スタートトゥデイ提供)

   6時間労働になると、社員はプライベートでできることが増える。

   平日でもコンサートや展覧会、イベントを楽しめる。ファッションサイトの社員が自分でおしゃれもできないほど忙しかったら、いいサービスはできない。

   家族とのコミュニケーションの時間も増える。保育園のお迎えがあるためにフルタイムで働けなかった母親も、午後3時に会社を上がれるなら余裕がある。生活者の視点から、新しいサービスが生まれるかもしれない。

   夫婦そろってスタートトゥデイの社員だったら、家族全員で明るいうちから夕食の卓を囲むことができる。実際、約380人の社員の2割を超える88人、44組が社内カップル。うち11組は、すでに結婚して夫婦になっているという。

   会社も社内の交流を後押しする。5月から始めた「FRIENDSHIP手当」では、毎月ランダムに選んだ20ペア40人に1万円分のZOZOポイントを支給する。選ばれた人は、ペアになった相手にプレゼントを用意し、社内で毎月開かれる「FRIENDSHIP DAY」に贈り合う。

   ペアは同性同士の場合もある。お互い気に入るようなプレゼントを選ぶためには、相手に関心をもって好みをリサーチする必要がある。終業後にお茶や食事に行って話を聞くことで、社員同士の交流が自然に深まっていく。

   こういった施策を推進するのは、通常の会社で人事部に当たる部署。「人自EFM(エンプロイー・フレンドシップ・マネジメント)」という名称がついており、社員の友情や絆を深める役割も担っている。

   時短の取組みが、単なる会社のコスト削減ではなく、「社員が社内外で人とコミュニケーションを取る時間を増やすこと」を目的にしているのは、とても新鮮な考えだ。ぜひ真似をする会社が増えて欲しいと思う。(池田園子

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