「フリーエージェント」は職業なのか
さらに最近では、造語のような肩書きを作る人もいて戸惑うことがある。おそらく自己アピールというか「セルフブランディング」の一環なのだろうが、相手が理解できなければ自己満足で終わりそうだ。
5.フリーエージェント
直訳すれば「自由契約」。戦力外通告で契約解除されてしまったプロ選手みたい。会社=職業の考えも古いが、「組織にとらわれない働き方」が職業と言われても困る。
デザイナーとかライターとか、主要なスキルを相手に伝えたほうが分かりやすいのに。「職業は私。何屋とは決めたくない」というやつですかね。
6.ネットビジネスマン
ネットを高度に使いこなす「ネット・ビジネスマン」かと思いきや、ネットでの商売を生業とする「ネットビジネス・マン」という色合いが強い。
SNSのプロフィール欄で見かけるが、書き込みを見ると、アフィリエイター(ネットの成果報酬広告でお金を稼ぐ人)や情報商材を売る人だったりする。
7.プロネットサーファー
どんな分野にも一流の人はいる。海にプロサーファーがいるように、ネットにも凄いスキルを持ったネットサーファーがいるのかもしれない。ただ、スキルが高いだけではプロとはいえず、お客からお金をもらったりスポンサーがついたりして、初めてプロになることを忘れないでもらいたい。
以上、今回は目につくところから取り上げてみたが、このほかにも「コミュニケーションストラテジスト」や「ソーシャルメディアチャンスコーディネーター」といった耳慣れないカタカナ肩書きもあった。これから新しい肩書きも生まれそうなので、今後も引き続き追っていきたい。(池田園子)