社会保険労務士・野崎大輔の視点
「女子社員を採用しろ」というのが効果的だが
恋愛や結婚における「周囲の環境」の影響は、意外に大きいと思います。女性事務職の割合が多かった時代には、社内恋愛や結婚がずっと多かったそうですし、女性が多い金融系の会社では、いまでも社内結婚があるようです。一日の大半の時間を過ごす職場に男性しかいなければ、出会いの機会は少なくなり、独身者が増えるのも当然ではないでしょうか。とはいえ、会社に「若い女子社員を採用しろ」というのも難しい話です。有料の結婚相談サービスがいろいろありますので、費用を会社が一部補助するという形ではいかがでしょう。長時間労働を解消し、デートする時間を割けるようにすることも必要です。
また、とりあえず社員の健康問題だけなら、婚活支援以外にも方策が考えられます。昼食用に健康に配慮した弁当を社員に安価であっせんしたり、フィットネスジムの法人会員になって社員の利用を促すこともありうるでしょう。「昨年よりウエストが細くなったら補助を出す」という会社もあるそうです。
(本コラムについて)
臨床心理士の尾崎健一と、社会保険労務士の野崎大輔が、企業の人事部門の方々からよく受ける相談内容について、専門的見地を踏まえて回答を検討します。なお、毎回の相談事例は、特定の相談そのままの内容ではありませんので、ご了承ください。