会社の宣言「社員の寿命を2年延ばす」――グーグル日本法人に行ってみた(後編)

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「人間の可能性を引き出すオフィス」を見た

カフェテリア(上)とミニキッチン。社員も多様だ
カフェテリア(上)とミニキッチン。社員も多様だ

   同じようなキッチンは、社内にいくつか置かれていて、他部署の人たちの出会いの場所にもなっている。雑談をしながら息抜きをする中で、異なる強みを持った人たちの出会いによって新しいアイデアが生まれることもある。

   グーグルはお金の面でも従業員数の面でも、すでにグローバルな大企業になっている。しかし、いつも大切にしているのが「ベンチャー精神」だ。

   上司からの指示で進行する仕事もあるが、言われたことを決まったようにするだけでは評価されない。各担当が「こういうことをしたい」「こうすべきだと思う」と自ら提案して進む仕事の方が、割合としてはずっと高いのだそうだ。そんな会社は、他にないだろう。

   個々の社員の能力を信じ、会社がそれを押さえつけるのではなく、環境面でもマネジメント面でも大きな力で支援する。「うらやましい職場環境」も、単に儲かっている会社が遊びでやっているわけではないのだ。

   従業員を徹底して大切にし、人間の可能性を引き出すオフィス――。そういう会社だから、グーグルは次から次へと新しいことを生み出していくのかと、あらためて感心してしまった。(池田園子

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