Q&AサイトのOKWaveに、こんな相談が載っていました。質問者のhimegozaruさんは、従業員約90人の会社に勤めています。うち女子社員は5人。いずれも20代です。
この会社では月に2回、女子トイレの写真を撮影して共有フォルダに格納することになっているそうです。撮影者は男性。ただし便器は撮らず、手洗い場だけの撮影です。
男性回答者「どういう問題があるのか判りません」
目的は整理整頓の確認で、女子トイレ以外の社内の棚や机もすべて撮影することになっています。とはいえ、男性が女子トイレに入って写真を撮影すること自体、あまり一般的ではないのは確かです。
特にビルの警備やトイレの清掃を外部委託する会社が多い中、社員が撮影に回っているところはごく少ないでしょう。質問者さんの性別や年齢は分かりませんが、「どう思いますか?なんとも思いませんか?」と尋ねるところを見ると、違和感を抱く女性からの質問と思われます。
この相談には、男性からの答えが相次ぎました。yosifuji20さんは定年退職をした男性。「基本的に洗面所は公的なスペース」なので、「無人の時にそこの写真が撮られることにどういう問題があるのか判りません」「写されては困るものを置かなければいいだけ」と答えています。
これでは、若い女性のデリケートな心に訴えないでしょうね。しかし質問者さんの会社でも、そう考える人が多いのかもしれません。
60代男性のitou2618さんも定年退職者ですが、20代で工場勤務をしていたときは輪番で宿直もしたそうです。深夜に工場内を巡回するとき、女子トイレや女子更衣室も見回りをします。
最初は好奇心もあったものの、特に変わったこともないので、何度も宿直しているうちに何とも思わなくなったとか。「女子トイレの写真を撮られている男性も、最初は抵抗があったかもしれませんが、今はそうでもないのでは」という結論です。
「社員は経営方針に従え」だけでいいのか
20代男性のtaroukei1028さんも、女子トイレだけを撮影するなら違和感があるが、「社内全て(を撮影する)なら別にいいのではないか」といいます。ただ、同世代としては若い女性の気持ちも分かります。
「気になるようであれば、男性トイレは男性が、女性トイレは女性が撮影するという具合に分けたらどうでしょうか?」
そもそも、いちいち写真に撮る必要があるのでしょうか。確かに「改善活動」を行う際には、改善前と改善後を比較するために、写真で記録を残すことがあります。
しかし、整理整頓のチェック程度であれば、いつ誰がチェックし、どういう状況だったか記録するだけでよいのではないか、と思うのですが。
「これは経営方針ですから、基本は社員はそれに従う必要があります。少なくとも社内ではそれは義務と思います」
という助言もありました。いかにも現場出身の男性らしい考えですが、実態を熟知していればこそ、上からの指示に言われるままに従うだけでなく、必要性の有無を柔軟に考えてあげてもよかったのでは、という気もしました。