究極のプレゼン師は、昭和のアノ人だった!――勝ち残るリアル営業(6)

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ジョブズのプレゼンも「紙芝居おじさん」だった

   また、その場での対話も重要です。相手への質問や同意の投げかけを適宜しつつコミュニケーションを成立させ、相手との一体感をつくることが大切です。

   先の悪い例のように単なる説明に終始することは、話し手として孤立してしまいがちです。ネット上の営業と同じく、よほどの人気商品かお買い得価格でない限り、聞き手を引き込むことはできません。

   そうやって考えると、レベルこそ違うものの、達人スティーブ・ジョブズのプレゼンも、突き詰めれば「電子紙芝居」だったのではないでしょうか。

   彼はネット上では紙芝居ができないことを知っていたからこそ、自らが紙芝居屋のおじさんになって、見る者に「次はどうなるのだろう」という期待感を煽ることで新商品をより魅力的に見せることに注力したのです。

   「ネット営業にできないリアル営業のプレゼンは、紙芝居である」。ネット営業全盛の時代であればこそ、紙芝居的演出はより大きな威力を発揮すると思います。(大関暁夫)

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。執筆にあたり若手ビジネスマンを中心に仕事中の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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