お客さまからお友だちへ。廻る廻る、お金は廻る…
「歓楽街の店舗で働いていた時、水商売をやっている女の子がよく2人で来て、連れてきた人の紹介でもう1人が契約して帰っていったりしてね」
「そ、それってただの付き添いなんですか…?」
「心細いのかもしれないけど…。もしかしたら『お金ないなら借りれば? 私も借りてるし』って話かもしれない」
そういえば少し前、消費者金融がしきりに「お友だち紹介キャンペーン」をしていました。お友だちが契約すると、紹介した人に商品券や旅行などがプレゼントされるのです。
まさかお友だちにキャッシングを紹介!? とびっくりしたのですが、お金を借りる人のお友だちには、お金を借りる人が多いのでしょうか。
中には「友だちからお金を借りる」というのとは逆に、こんな申し出をいただくくこともあります。
「友だちに貸していたお金を返してもらうので、○月×日に支払いをしますね」
(今度は借りるじゃなくて、お金を返してもらうかぁ…) カード会社からお客さまへ、お客さまからお友だちへ、お友だちからカード会社へ…。督促をしていると、お金はぐるぐると廻ってるんだなぁ、としみじみと感じてしまいます。
ところがしばらくすると、そのお客さまからこんな電話がかかってきました。
「ごめんN本さん、友だちにお金返すように言ってるんだけど、なかなか返してくれなくて。まだ支払いできないよー」
うんうん、お金を返してくれない相手にはお互いに苦労しますよね。お客さま、督促頑張ってー! って…アレ?(N本=えぬもと)