縦長のサイトを効果的に活用できる技術
パララックス効果は現在ウェブデザインのトレンドになっており、さまざまなウェブサイトで使われている。例えば「アディダス×サッカー日本代表」のサイトがそうだ。
日本代表の新ユニフォームの特徴である真紅のライン「結束の一本線」が印象的なこのサイトは、ユニフォームの画像はゆっくり、その他の画像は速く移動するように演出することで、平面のウェブサイトに奥行きを感じさせるように工夫を凝らしている。
電通の海外向けのサイト「DENTSU NETWORK」でもパララックス効果が使われている。4月26日オープンの「渋谷ヒカリエ」のサイトも、この効果を使って高層ビルをうまく表現していたが、残念ながら4月22日にサイトが全面リニューアルとなってしまった。
パララックスを使うことで、縦長のサイトを効果的に活用することが可能になる。サイトの長さは、技術的には限りなく長くできる。情報の階層をリンクで示す煩わしさを避け、クリックせずにスクロールだけで情報が得られることは、訪問者にとってもメリットがある。
ウェブサイトの滞在時間や来訪頻度を高めるために、ウェブサイトのUX(ユーザー・エクスペリエンス=ユーザーが経験する楽しさやここちよさ)の重要性がウェブ業界で説かれている。サイトのコンセプトやコンテンツによっては、このような効果も使えるのではないだろうか。(岡 徳之)