意地を張って仕事を抱え込んでいても解決しない
協力しながら次々と延滞を解消している2人を見て、私は衝撃を受けました。
「そっか、督促ってひとりじゃできないんだな…」
私は今まで抱え込んできた、どうしても入金してくれないお客さまの回収を、別の男性社員に頭を下げてお願いしにいきました。すると、男性が電話しただけで、そのお客さまはすんなりと入金になりました。
もちろん、自分の力不足を悔しく思いました、でもあのまま抱え込んでいたら最後まで回収できずに、さらに長期督促を行う部署へと債権が移ってしまっていたかもしれません。そうすると私の個人成績だけじゃなく会社としても損失になってしまうし、お客さまの信用情報にもキズがつきます。
自分が成績を上げたいからと意地を張ってお客さまを抱え込んでいても、なんにもいいことなんてないんだなぁ、と私は改めて思いました。
それからは、自分では難しいと判断したお客さまは男性社員にお願いし、逆に私は男性だと家族が警戒して電話を取り次いでくれないお客さまを引き受けることにしました。
誰だってできないことがあるし、得手不得手もあります。それを見つけて自覚することも、ひとつの成長なのかもしれないと思うできごとでした。(N本=えぬもと)