「日本企業」脱却するメッセージなのか
投稿された写真や動画を選定し「ANNIVERSARY SHARE MOVIE」を作成し、サイト上で公開される予定のようだ。選出された人の中から、日本旅行のペアチケットが当たる。また、投稿された写真や動画の投票数トップ5にはシャープ製品のプレゼントが贈られる。
このページからは、アジアやオセアニア、中東の10の拠点を紹介するホームページに飛ぶことができ、日本を除く各ホームページからも「ANNIVERSARY SHARE」のページへリンクが貼られている。
報道によると、シャープは12年3月期の連結業績見通しで、純損益が過去最悪の2900億円になると見込まれている。13年度の国内採用数はピーク時(1983年度)の10分の1(130人)まで縮小する一方で、海外の採用数は前年度と同じ400人を維持するという。
筆頭株主が台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業に代わるなど、100周年記念を迎えたシャープをめぐる環境は大きく変化している。日本で創業した世界展開をする会社に変身するというメッセージが、記念サイトに強く込められている気がしてならない。(岡 徳之)
※追記:シャープ広報によると、記事内で紹介した「海外向けサイト」は、マレーシアの海外拠点が製作したアジア、オセアニア、中東地区に向けた100 周年サイトであり、「グローバル向けサイト」とは別の位置づけであるとのことだ。