新生活で使うスマホ 迷わず選べるサイト

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   いよいよ新入学、新入社の季節となり、この機会にスマートフォンへ切り替える人が多くなるようです。筆者にも、今春入社する知人から連絡がありました。いわく、

「どのスマホが良いんですか?」

   正直、もっとも困る質問です。なんとなれば、まずはご承知のとおり、スマホを実生活においてほとんど有効利用していないこと。外出先でのPDFや資料の確認、アプリの話をしている時にその場でチェックする、ツイッターの「バカ発見機」が作動したとか炎上や祭りを知らされた時に見てみるぐらいです。

   通話はモコモコして聞き取りにくかったり、タイムラグがあって話しにくかったりで、いったん入れた無料通話アプリも、すぐにデリートしてしまいました。多重債務を克服して以来、現金主義なので、おサイフケータイ的な機能があっても使いません。

   最近の会社員の人たちと異なり、通話はガラケーでブラウジング以外の仕事であまり使わないとなると、現在使っているiPhone4S以外の機種に興味もなくなります。カメラや防水など細かなスペックが違うだけで、どっちにしろ同じような物でしょ、と。別にiPhone4Sで困ってないよ、と。

「高速通信は必要?」「カメラの性能は?」に答えるだけ

   実際に店頭へ出かけて行って見てきたところで、買う気もないのにデモ機を触っただけでは、使い勝手を含めて違いがよくわかるほずもありません。というわけで困りながらネット上を探っていたら、便利そうなサイトを見つけました。アプリオの「オススメのスマホ診断」<NTTドコモ・2012春モデル編><au・2012春モデル編>です。

   雑誌やネットメディアでも、フローチャート式で「あなたにピッタリモデル」を奨めてくれる企画はありますが、これは「おサイフケータイは必要?」「高速通信は必要?」「カメラの性能は?」などの質問に選択式で答えるだけ。

   仕掛けは単純ですが、結果の解説も端的にまとまっていて、「ああ、なるほどな」と妙に納得できる部分があります。

   試しに筆者もau版でやってみました。処理速度が速い以外は不要で選んで奨められたのは、GALAXY SII WiMAX の ISW11SC。1.4GHzデュアルコアプロセッサを搭載でとにかく速く、NFC(次世代の決済規格)にも対応しているところが、シンプルかつ高性能なモデルを求めている人には合うということなのでしょう。

   「ここ見て参考にしてみたら」と知人に教えたところ、さっそく利用してみたのだとか。

「診断結果で出てきたモデルを軸に、店員さんにしつこく聞き倒して、最終的には納得のいく1台を買うことができました」

   選んだのは、結果的には診断結果の物とは違ってしまったのですが、選択の軸にするモデルがあったことで、本当に自分が重視する機能に気づくことができたそうです。

   現状、スマホ選びはiPhoneかアンドロイドか、あるいはWindows Phoneかの3択です。iPhoneとWindows Phoneは「これ!」と決め打ちできますが、アンドロイドはそうもいきません。決して安い買い物ではありませんので、周囲やネット上のインプレッションも含めて、いろいろ調べて納得したうえで、お気に入りの一台を見つけてください。(井上トシユキ)

井上トシユキ
1964年、京都市出身。同志社大学文学部卒業(1989)。会社員を経て、1998年よりジャーナリスト、ライター。東海テレビ「ぴーかんテレビ」金曜日コメンテーター。著書は「カネと野望のインターネット10年史 IT革命の裏を紐解く」(扶桑社新書)、「2ちゃんねる宣言 挑発するメディア」(文藝春秋)など。
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