「簡単に諦めず、計画的に粘り強い就活を」
そもそも、従業員300人未満の「中小企業」の求人は、大学生・大学院生の求人の49%を占めている。もしも中小企業を対象から除き、「300人未満の会社になんて絶対に行きたくない!」と言い出せば、求人の半分を捨ててしまうことになる。
新卒でどこかの会社に勤めたければ、当然この層も対象にしつつ、条件のよい企業をピックアップする準備も必要だ。
それでは、そのような優良企業は、どのように探せばいいのだろうか。岡崎編集長によると、地方の商工会議所などが主催する優良企業の合同説明会への出席や、就職サイト、企業サイトを通じた情報収集も有効ではないかという。
「例えば、9000社近い『リクナビ』の掲載企業の8割は従業員1000人未満の会社です。秋以降も中堅・中小企業を中心に、毎週2ケタ以上の新しい会社の情報が掲載されます。まずはサイトなどで会社の情報を集め、その後に説明会やOB訪問などを通じて深く理解するという方法が考えられます。簡単に諦めないで計画的に粘り強く就職活動を行い、自分にあった会社を見つけていただきたいものです」