要領よく成果を上げている人には、意外な工夫がある

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お昼休みの電話番から大きな仕事が

「あいつはラッキーな仕事ばかりに恵まれている」

   そんな被害妄想に駆られているのはFさん(28歳)。売上数字に追われて大変な日々を過ごしています。ある日、同じ職場の同僚とランチを食べて帰ってきたところ、同期のHさんがお客さまからの問い合わせ電話を受けていました。

「急ぎで仕事をお願いしたい。今日にでも来てくれないか?」

   こうした問い合わせが来たとき、それまでに取引がないお客さまの場合、電話を受けた人が担当することになっていました。Hさんが夕方に訪問から帰ると、

「課長、大手の会社から年度内に1000万円の仕事が取れそうです」

と報告。お昼休みの電話番で、3か月分の売り上げ目標を達成してしまったのです。

   Fさんは「おめでとう!」と称えたものの、何となくしっくりいきません。自分が毎日積み重ねた努力より、偶然の産物の方が大きいなんて…。

   でも、このケースは、年度末の予算消化の仕事が来る可能性のある時期に、昼食を早めに切り上げて電話番を引き受けていたHさんの手柄です。「運と勘」に基づく工夫の勝利といっていいでしょう。(高城幸司)

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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