全フロア無線LAN完備で「社内ノマド」気分に
社員食堂を運営するエームサービスの支配人によると、社員食堂では「満足度調査」をして利用者の嗜好をメニューに反映しているそうだ。
「調査の結果、トレンドに敏感な方が多いということが分かりました。これを受けて、旬の食材を使ったメニューに加えて、有名シェフがプロデュースしたメニューをイベント的に取り入れるなど、常に新鮮な感覚を大切にしています」
意識しているのは、「普通のレストランと同じようにお客さんに楽しんでもらいたい」ということ。パーテーションの開閉でスペースを区切り、社内での交流会や、社外との懇親会に使えるようになっている。中には、掘りごたつの部屋もあった。
また、食堂のすべてのテーブルには、パソコンなどをつなげられる電源が備えられており、ランチタイム以外の時間帯には、仕事をしている人もいるという。全フロアで無線LANも完備されているので、ちょっとした「社内ノマド」気分だ。
社内でも、決まったデスクを持たない「フリーアドレス」の人が大半。週2回・月8回まで「在宅勤務」や他オフィスでの勤務を可能にする「フレックスワークプレイス制度(FWP)」を採用し、日々の「本社在館率」は7割程度だそうだ。取材時にも食堂で仕事をする人が見られ、とても自由度の高いワークスタイルが浸透しているという印象を持った。(池田園子)