1000万人の会員をいかにアクティブにするか
自前のHappyボタンを開発し、外部サイトに設置させることにより、会社はユーザーの趣味嗜好に関する情報を収集できる可能性がある。どのような属性を持った会員ユーザーが、どのようなコンテンツに関心を示すかを確認できるからだ。
これにより、精度の高いマーケティング施策に反映させることも考えられる。ただし「パークG」ねらいの懸賞好きユーザーもいそうなので、どの程度精度の高いマーケティングデータが期待できるのかは不透明なところもあるのではないか。
むしろ、1000万人の会員を擁する「コカ・コーラパーク」にさらに多くの人を呼び寄せ、会員化を促す方が優先順位は高いかもしれない。いちど会員になった人に、サイトへたびたび訪問してもらうねらいもあるだろう。
多くの会員を擁するサイトにとって、 一度登録してもらったユーザーをアクティブなリピーターに変えることは重要な課題だ。このサイトのように、フェイスブックなどのソーシャルメディアと連携してオープンなサイトになることは、ひとつの選択肢となる。
ただ、サイトの訪問者を増やすだけなら、フェイスブックページと「いいね!」ボタンの組み合わせだけでも、それなりのことができる。普通の会社では、まずはその部分からきちんと取り組んでみるべきだろう。(岡 徳之)