ノマドのようでノマドじゃない 「コワーキング」という働き方

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「クリエイティブな仕事をしたい人が出会う場所」

   村上さんと中村さんは、コーバを作りたいと思った動機をこう説明していた。

「クリエイティブな仕事をしたい人とクリエイターとが、出会いやすい場を作りたいと思った。会社という枠がなくとも、求めている人と出会いたいという想いがあった。自分とは異なる価値観やスキルの人との刺激的な出会いが作りたかった」

   会社の中では、上司が常々「新しい発想で仕事をしろ!」とハッパをかけている。でも、権限の委譲が進まず、オフィス環境も変わり映えしなければ、はっきり言って新しい発想なんてムリだ。

   一方で、フリーランスやノマドに対する注目が集まる中で、批判的な意見も目にするようになっている。でも、傍観者として問題点を指摘するより、実際に働きながら解決する方が建設的だと思う。

   気が散る、ついサボりがちになる、他人からアドバイスを受けにくい、といったフリーランスの悪いところを、コワーキングスペースがカバーしてくれる部分はありそうだ。

   最近では「ザ・ターミナル」(原宿)、「パックス・コワーキング」(経堂)、「ライトニングスポット」(渋谷)をはじめとして、都内にさまざまなスペースが新設されていると聞く。新しい働き方として、今後も注目が高まるのではないだろうか。(池田園子

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