社会人の「学べる場所」へのニーズはとても高い
企画力は、どんな仕事にも求められることだが、特に筆者のようなフリーランスには欠かすことができない。そんな大事なノウハウを、小澤さんのような専門家から具体的な事例に沿って話を聴ける機会は、とても貴重だ。
この日の講座には、現地(東京・西麻布)のイベントスペースで筆者を含め25名ほどが直接講義を聴き、ウェブ経由で約800人が参加していた。
運営会社スクーが掲げるミッションは、「社会人が、学び続けるためのお手伝い」。2011年12月にサービスが始まって3か月ほどだが、すでに会員数は1万6000人を突破しているというから、この手のニーズがすごく高いことがわかる。
講義は毎週木曜日に開催される。開始時間は午後8時半。週に1回くらいは仕事の都合をつけて何とか受講できる、という人も少なくないのではないか。
動画アーカイブがないのは残念だが、生でしか見られないという緊張感も悪くない。受講者の質問タイムがあったり、ツイッターの感想がウェブ画面に流れたりして、まるで同じ教室で大勢がザワザワ話をしながら講義を受けているような雰囲気だ。
今後予定されている講義のテーマも、社会人向けが多い。仕事に行き詰まり、ちょっと新鮮な空気が吸いたくなったとき、自宅にいながらにして無料で受けられる有名人の生講義を聞いて、ヒントを探してみるのもいいと感じた。(池田園子)