泥沼にはまらない就活「自己分析」のやり方は――リクルート・岡崎氏に聞く

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視野を広げて「相手を知ること」にも注力する

   また、岡崎編集長は、自己分析のポイントについて、自分のことだけでなく、相手企業のことも分析し、その会社で自分は何ができるのか、何をアピールすべきかを考えることも大切だと指摘する。「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」というわけだ。

   確かに、リクルートが発表した『就職白書2012』でも、「学生の自己分析が不十分」と答えた企業(20.6%)よりも、「業界研究が不十分」(33.9%)、「仕事・職種研究が不十分」(32.3%)と答えた企業の割合が10ポイント以上高かった。

   自社の研究が足りない学生に対し、企業が「あなた、なんでうちを受けに来たの?」と問いたくなるのは当然だ。しかし、この問いにもうまく答えられない学生は少なくないという。

「毎年、就職活動生からもっとも多く聞かれるのが、『志望動機が作れません』という悩みです。知らないことは、やりたいと思うことができません。自分を知ることに偏りすぎず、『相手を知ること』にも注力してほしい」

というのが、岡崎編集長からのアドバイスだ。

   そもそも自己分析に正解はない。焦りが高まったときこそ顔をあげて視野を広げ、自己分析を目的化したような行動をとらないように注意したい。

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