仰天! 娘がフェイスブックに家族の写真あげまくり

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   結婚前にはパソコンのインストラクターをしていた主婦A子さん。現在もご主人の自営業を手伝うなかでパソコンを利用しており、15歳になる娘さんにも、12歳の時からパソコンの使い方を教えています。

   先日のこと。娘さんが興味を持ったということで、2人してフェイスブックに登録しました。数多あるフェイスブックの使い方を書いたブログなども参考に、滞りなく登録を完了。まずは、日々の日記代わりにテキストや写真をアップしはじめました。

緯度経度情報が記録された画像データも

   A子さんは、しばらくの間、娘さんのフェイスブックページをチェックしていましたが、先月からは年度末が近いということで仕事が立て込み、かかりきりとなってしまいました。

「久々に娘のフェイスブックを見てビックリよ。毎日、欠かさず投稿しているのはともかくとして、写真がハンパなくアップされていたの」

   写真のなかには、自宅や娘さんの通う学校を特定できるものや、家族や友人の顔がバッチリわかるものまでありました。プライバシー設定は「友達」までになっていて、友達自体は数少ないものの、申請にはほぼ全部に承認を与えています。

「写真には、撮影日時などに加えて緯度経度情報が記録されていたものもあって…。イタズラしてやろうとか、悪意を持った人がいたら大変だわ、って」

   その日、学校から帰ってきた娘さんに、あらためてネット上での危険や脅威について話して聞かせました。娘さんは納得はしていたようでしたが、残すものを決めつつアップロードした画像を削除する作業に数時間もかかってしまったそうです。

「それにしても、100枚ほどもの画像をどうやってアップしたんだろうと思って、訊いてみたのね。授業中にやっていたら、もちろん怒らなきゃいけないし。それで、二度目のビックリよ」

親子でマルウェアの勉強をし直した

   娘さんいわく、フェイスブックの使い方を書いたウェブページを探っていて、アメリカで公開されていた複数の画像を同時に投稿できる無料アプリを発見。使い方はとても簡単で、すぐにできたのだとか。

「子どもって、興味を持ったら一直線に向かって行くからね。それもそうか、って思ったんだけど。ウォールには一度に3枚までしか反映されないから、3枚ずつ投稿するんだよ、なんて逆に教えられちゃったし(笑)」

   その一方で、まだ教え足りなかったことがあったことにも気づいた、とA子さん。

「フェイスブックに限らず、最近はスマホでもアプリにマルウェア(悪意を持って作成されたアプリケーションなどのソフトウェア)が多いじゃない。そのことについては、ちゃんと言ってなかったな、ってね」

   そこでセキュリティ関連のウェブサイトを巡回、母娘でフェイスブックの事件を中心に情報を閲覧しました。

「ちょっと想像以上だったわね。便利アプリを装って個人情報を丸ごと抜いていくものが結構あるとか、イスラエル人ハッカーがフェイスブックの登録データを10万件もハックして公開していたとか、位置情報はやっぱりヤバいとか。私自身も勉強になっちゃった」

   楽しい、面白いだけでなく、慎重に使いこなすことも大切ですね。(井上トシユキ)

井上トシユキ
1964年、京都市出身。同志社大学文学部卒業(1989)。会社員を経て、1998年よりジャーナリスト、ライター。東海テレビ「ぴーかんテレビ」金曜日コメンテーター。著書は「カネと野望のインターネット10年史 IT革命の裏を紐解く」(扶桑社新書)、「2ちゃんねる宣言 挑発するメディア」(文藝春秋)など。
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