カラオケの「のど痛」排除する独自アルゴリズム
「カゼミル+」の公式ツイッターアカウント@kazemiruからは、「明日、大幅にカゼ話題度が高くなる都道府県」の予想データが情報提供される。また、このアカウント宛に都道府県名をつぶやくと、その地域の予測をピンポイントに返してくれる。
さまざまな機能が提供されているが、そもそもツイッターのつぶやきで、風邪の情報がどの程度正確に分かるのか、精度が気になるところだ。エスエス製薬は東京大学の「知の構造化センター」と連携し、「カゼミルエンジン」という独自のアルゴリズムでつぶやきを分析している。
たとえば、「昨日からのどが痛くてイガイガする」というつぶやきは、「のどの痛み」のカゼと判定するが、「カラオケで歌いすぎて、のどが痛くなっちゃった」というつぶやきは排除されるようになっているという。
このサイトは、エスエス製薬が医薬品メーカーとして広く情報発信することで、自社の感冒薬「エスタック」ブランドの認知向上を狙っている。抽出したカゼの症状も、自社商品の効能に対応しているなど抜かりない。
ネットユーザーの書き込みを集約、分析し、自社サイト上に新たな形で提供することで訪問者に価値を提供する手法は、他の業界でも応用ができそうだ。
(岡 徳之)