民主党の「マニフェスト違反」 他党だって五十歩百歩だ

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自民は民主と腹を割って話してはどうか

   他党も一長一短であり、文字通りマニフェストが実現していたとは思えない。

   特に、社民、共産、国民新の三党については、食料自給率の向上だの内部留保課税だの有期雇用の規制だの、まったく支離滅裂で、もはやファンタジー小説のレベルだ。与党になって実現しようと本気で考えた結果とはとても思えない。

   つまり、仮に今、マニフェスト違反だからといって解散総選挙やらせたところで、また次のマニフェスト違反解散総選挙をすぐに行うのがオチだろう。日本に残された貴重な時間だけが過ぎていくことになる。

   問題の解決ではなく、身内同士で言った言わないの議論に終始するのは、ダメな会議の典型である。野党第一党である自民党の支持率が一向に上向かない現実は、有権者の多くもそれを望んではいないということを示している。

   筆者は別に自民党に肩入れする気はないが、彼らのマニフェスト自体は、民主党の方向性とそれほど大きく違わない。ここは一つ、腹を割って話し合ってみてはどうか。

城 繁幸

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人事コンサルティング「Joe's Labo」代表。1973年生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。2004年独立。人事制度、採用等の各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見を各種経済誌やメディアで発信し続けている。06年に出版した『若者はなぜ3年で辞めるのか?』は2、30代ビジネスパーソンの強い支持を受け、40万部を超えるベストセラーに。08年発売の続編『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか-アウトサイダーの時代』も15万部を越えるヒット。ブログ:Joe's Labo
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