本当に困った人にさせない「督促」の責任
うーん、困った。真剣な様子から、本当に資金を必要とされていることが伝わってきます。理由も、なんとかお力になりたいと思うものです。
けれど、信用情報に長期の延滞記録が残っている以上、当社はもちろん他社での借り入れも難しく、これから別のカードを申し込んだとしても審査で断られてしまう可能性が高いのです。
「なんとかしろよ!!」
「お力になれず、申し訳ございません…」
身を半分にかがめながら、15分ほど繰り返し増額できない理由を説明しました。結局、なんとか納得していただきましたが、最後は叩きつけるように電話を切られてしまいました。
(長期延滞にさえなってなかったら…。もったいないな、本当はこういうお客さまにこそカードは必要なのに)
私の督促でもっと早めの回収ができていたら、今回の事は防げたのかもしれない。交渉記録をパソコンに打ち込みながら、こういうお客さまが少しでも減るように、督促を頑張らなきゃと思うのでした。
N本(えぬもと)