「男の人が仕事に燃えてるとキュンとする」
そんな日々を送るうちに、Mさんはチーム内のある男性と仕事帰りに飲みに行くようになり、次第に距離を縮めていきました。創業2年目から付き合い始め、1年半の交際を経て結婚。いまでは別のチームとなりましたが、夫婦で同じ職場で働いています。
「エンジニアの夫は、少し大きめのプロジェクトだと一緒に仕事をすることもあります。つきあっているときよりも業務量はさらに増えて、とにかく人手が足りないんです。いまだに終電で帰るのは珍しくないですよ」
そんな職場では、Mさんがしていたように社内で恋愛する人が目につきます。いまでも5組、10人が恋愛中。全社員のおよそ4人に1人という驚異の割合です。
Mさん夫妻のように女性デザイナーと男性エンジニア、男性ディレクターとして、同じチームで仕事を共にしてから仲を深めていくパターンが多いようです。
「男の人が仕事に燃えて頑張っている姿を見ていると、戦友的な愛おしさがわくというか、女性はキュンとするものなんですよ(笑)」
忙しいけど勢いのあるベンチャー企業で働き、自分の力を試して成功してやろうという優秀で野心を持つ人たちは、生命エネルギーにあふれています。
そういう人たちが職場で力を出し合い、お互いを認め合いながら親しくなっていく。確かにベンチャー企業は、社内恋愛に発展しやすい環境といえるかもしれませんね。
(池田園子)