ネットで腕を磨いた人がプロになる日も近い?
そもそもが匿名の投稿ですから、私が書きました、と本人が名乗り出てこないと検証のしようもありません。実話をそのまま書いたものもあれば、事実を膨らませて書いたものも、まったくの創作もあるのではないですか、そう答えておきました。
「うーん、なかには、元ネタはアレかな、と思うものもあるんですが、創作だとしたら相当うまいなと感じるものも多いんです。そういうのって、プロが書いてるんでしょうかね?」
それも、外部からは伺い知れません。プロの手慰みもあるかもしれませんし、プロを目指している人が書いている、なかにはまったく普通の人が趣味的に書いている場合もあるでしょう。
「そうですか。だとすれば、本離れとか読書をしなくなったとか言われてますけど、日本の未来も捨てたものじゃないなって思いますよ。本当によく書けてるものがあるんですから」
筆者にとっては、『電車男』が話題になった頃のデジャビュを見る思いです。
先日、芥川賞と直木賞の受賞式の実況中継をニコニコ生放送でやらせてもらいましたが、ブログや掲示板などネットで腕を磨いた人がプロになって大きな賞を取ることも、そんなに遠いことではないかもしれません。
井上トシユキ