首都圏の男性サラリーマンの75%は、電車の中でうたた寝をしているという。その時間は1回あたり16.2分、年間で平均59.1時間も電車内で寝ている計算だ。
電車の中で寝てしまう原因(複数回答)は「その日の仕事の疲れ」が44.8%でトップ。「前日の仕事の疲れ」「日頃から蓄積した疲れ」なども上位となった。「アルコール摂取による酔い」と答えた人も38.7%いた。
人生のムダか、貴重な自由時間か
首都圏の20~50代のサラリーマン1000人を対象に、2011年10月にライオンが調査を実施した。年59.1時間ということは、月5時間近く。意外に多いと感じる人もいるだろう。
この結果に、ネットでは「電車通勤は人生のムダ」と揶揄する声が上がっている。
「長い通勤時間で人生を浪費すること=愚かなことを啓蒙すべきだよ」
「日本のサラリーマンて一体なんなんだろうね」
自転車で10分の会社に通勤する人は、「往復2時間のラッシュ生活」と比較して、自分の方が明らかに人間らしく生きられる、と主張する。
地方から東京に出てきたある人は、朝5時の電車で「目覚まし時計を持って寝てる人」を見かけて驚いたそうだ。
一方で、「通勤電車の中は貴重な自由時間」という声もある。確かに、家族にも上司にも邪魔されず、好きなことに使える時間は他にない、という人もいるかもしれない。
「電車の中は語学を勉強する貴重な時間」
「音楽聴いてもよし、読書も進むし、短時間でも眠れれば日ごろの睡眠不足や過労疲れも癒される。電車通勤ってけっこう幸せだったりするよな」
また、「67%の人は、年に1回以上寝過ごしている」という結果を受けて、「最寄り駅到着前に携帯にお知らせ通知を送る」といった新サービスを提案する人もいた。目的地を登録すると、到着時にケータイやスマホにメールが届く…。確かにニーズがありそうだ。