シチズン時計が全国の男女約4000人に、年賀状の制作にかけた日数を聞いたところ、「3日以上」と答えた人が14.4%いたという。「1日以上3日未満」も15.9%おり、新年のあいさつには意外と多くの時間と手間がかかっているようだ。
Q&AサイトのOKWaveには、「年賀状を出さない後輩」に腹を立てる男性の相談が掲載されている。質問者のkeiji1123さんは、同僚全員に元日に届くように年賀状を発送している。同僚からも同じように送られてくるが、ある後輩のものだけが届いていないという。
「年末に休んで迷惑かけたのに。礼儀知らずだ」
元日に到着しないばかりか、こちらから送っているのに返事も寄こさない。後輩に尋ねると、前年までは「出しているはずなんですけど」と言い訳をしていたが、今年は「プリンターの調子が悪く、一部にしか出していません」と言われてしまったという。
この「一部」に自分が含まれていなかったことも、質問者を刺激しているらしい。
この後輩は年末の忙しいときに、体調不良を理由に会社を3日間休んでおり、その影響が質問者にも及んでいた。それなのに「去年はお世話になりました」と送ったあいさつを、迷惑をかけた側が無視するのはどういうことなのか。
この相談には、年賀状が来ない程度で腹を立てるのはおかしい、と諌める人がいた。Iwankfさんは、新年のあいさつは自己満足ですることであり、相手に見返りを求めるものではないという意見だ。また、後輩が「年末に休んで迷惑をかけた」という点についても、
「あなたは後輩と同等なのでしょうか?体調不良の後輩の分をカバーするのは、職場が組織として機能しているという証拠であり、当然だと思います」
と指摘している。
しかし質問者は、「(仕事の)担当はあくまでも後輩です。理由はどうあれ人に迷惑をかけてる事実に変わりはない」「迷惑をかけた相手からあいさつ状がきたのに、それを無視するのはあまりにも礼儀知らず」と反論をしている。
ガツンと注意しない方が「仕返し」になる?
どうやら、仕事で迷惑をかけられたことも、いら立ちに相当関係しているようだ。
それでも、寄せられる回答には「年賀状は会社の業務ではないので、あなたが注意したり文句を言う筋のマナーではありません」「出す出さないを強要するものではない」「小さい男だね」といったものが少なくない。
この批判に質問者は「ホントに『?』な回答が続いて、日本は大丈夫か」と憤っている。後輩にも「ひとこと言ってやろうかと思います」と息巻いているが、「放っておいた方がいい」というアドバイスも目につく。
「ガツンと言ってあげても、『心の狭いやつ』と思われる可能性も高いでしょう。…心を広くして注意してあげるか、生暖かく見守ってあげるか(放置ともいいます)でいいと思います」(miririnnさん)
「非常識・礼儀知らずなまま、残りの人生を歩んで行けば、苦労するのは本人ですから。むしろ『それで許されるんだ』って思わせておく方が、仕返しになると思います」(key00001さん)
質問者も、「放っておくつもりです。仕事のフォローも二度としません」「質問にも他の人でも答えられる内容なら他の人にあたってもらいます」と宣言している。
要するに、この後輩が仕事で困っても、今後は一切関わりたくないということだ。年賀状1枚でここまでこじれるとは…。こういうリスクがあるから、毎年何百枚も年賀状を出す人がいるのかもしれない。